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オルタネート表紙のイラストレーターは誰?画集やコラボ作品を調査【加藤シゲアキ】

 

2021年3月2日に第42回吉川英治文学新人賞が発表され、加藤シゲアキさんの「オルタネート」が見事初受賞を飾りました。

 

加藤シゲアキさんといえば、ジャニーズのアイドルグループ・NEWSで活躍している現役アイドル!多忙な日々を送りながら小説家としての実績を着実に積み上げています。

 

今回はそんな受賞作品「オルタネート」の表紙を担当した、イラストレーターの謎について迫っていきます。

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【オルタネート】表紙のイラストレーターは誰?

2021年3月2日発表された第42回吉川英治文学新人賞において、現役アイドルにして小説家でもある加藤シゲアキさんの「オルタネート」が見事初受賞を飾りました。

 

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった時代、東京のとある高校を舞台に若者たちの運命が鮮やかに加速していく様をみずみずしく描いた青春物語です。

小説家としてこれまでいくつかの作品を出版している加藤シゲアキさんにとって、今回の受賞はまたとない大きな吉報となったことは言うまでもありません。

 

そんな「オルタネート」といえば、フェンスに頬を寄せる女の子が描かれている表紙が印象的です。

いわゆる小説の「ジャケ買い」なども行われる中、読み手側の想像力を掻き立てるようなイラストはとても魅力的ですよね。

 

一体どのようなイラストレーターが担当しているのでしょうか。

美大卒のイラストレーター・久野遥子が担当

気になる「オルタネート」の表紙を担当したのは、現在イラストレーターとして活躍している久野遥子(くのようこ)さんです。

 

実はイラストレーターとしてだけではなく、アニメーション作家や漫画家などマルチに活躍している久野遥子さん。

とても繊細なタッチで描かれた水彩画のような淡い色彩がこの小説の内容と見事にマッチングし、日々揺れ動く不安定な青春時代の心理を的確に優しく表現しています。

 

久野遥子さんは1990年生まれ、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業しました。

美大で本格的に絵を学びながら自分らしいイラストを確立し、今では見事イラストレーターとして大活躍されておりまさにその実力は折り紙付き。

 

そんな学生時代の作品について、ここで少し覗いてみることにしましょう。

 

学生時代には早くもアニメーターとしての頭角を現していた

久野遥子さんの貴重な学生時代の作品は、現在でも多摩美術大学のYouTubeで見ることができます。

 

2012年度の卒業制作である「Airy Me(久野 遥子)| Airy Me (Yoko KUNO)」と題されたこの作品は、約5分30秒のアニメーションとなっています。

音楽はシンガーソングライターであるCuushe(クーシェ)さんのものを起用しており、実はこの時の縁がきっかけで現在でも二人の交流は続いているそうですよ。

 

久野遥子さんの優しいタッチのアニメーションとCuushe(クーシェ)さんの心にじんわりと響くような歌声が独特な世界観を作り出し、その不思議で優しい感覚がとても心地よく感じられます。

そこから続く地道な努力と豊かな表現力がプロとして活躍する中で一層花開き、今回「オルタネート」の世界観を見事にイラストで描いていました。

 

久野遥子さんはイラストで、加藤シゲアキさんは言葉で、それぞれが得意な分野で世界観を伝えていく「表現者」としてどこか通じるものがあるのかもしれませんね。

イラストレーター・久野遥子の画集やコラボ作品

イラストレーターとしてだけではなく、アニメーション作家や漫画家としても活躍している久野遥子さん。

実は個人としての作品発表やアーティストとのコラボレーションなども積極的に行っており、その活躍は随所で見ることができます。

 

ここではそれらの久野遥子さんの作品について詳しくチェックしていきます。

 

漫画家として「甘木唯子のツノと愛」を出版

2017年に出版された、漫画家としての作品「甘木唯子のツノと愛」

 

「ツノのある妹と、ツノのない兄。母親と離れて暮らすふたりは、ある秘密の“特訓”を続けていた……。」そんな気になるキャッチコピーがあるこの作品は、久野遥子さんの絵をたっぷりと堪能することができる一冊となっています。

漫画家として唯一出版されているものとなっており、久野遥子さんのファンであればぜひチェックしたいですね。

 

実は現在のところ、残念ながら正式な「画集」は発売となっておりません。

個展もぜひ見てみたいものですが、こちらも開催はしていないようです。

 

今後、ぜひそのような機会が訪れることを心待ちにしましょう!

 

cuushe、おかあさんといっしょ、クレヨンしんちゃんとコラボ

多才な久野遥子さんは、実に様々な作品やアーティストとコラボレーション・参加を行っています。

 

その中でも代表的なものは、卒業制作でもおなじみのシンガーソングライター・cuushe(クーシェ)さんのCDジャケットです。

学生時代の縁がプロになってからも続いていることもあり、久野遥子さん自身も楽しみながら制作を行っていたと語っていました。

 

それだけにとどまらず、2016年のおかあさんといっしょ「人形劇ガラピコぷ〜」OPや、映画クレヨンしんちゃん「襲来!!宇宙人シリリ」「新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」ではキャラクターデザインや絵コンテとして参加・担当をしています。

 

あのドラえもんにもコンテや演出で参加をしており、久野遥子さんの優しい画風が存分に活かされているように感じられます。

 

「オルタネート」をきっかけにより名前が知られるようになった久野遥子さん、今後もその優しいイラストでたくさんの世界を描いてほしいですね。

まとめ

加藤シゲアキさんの小説「オルタネート」の印象的な表紙を描いた久野遥子さん。

美大を卒業して以降、実に様々な分野でその才能を発揮していることが分かりました。

再び加藤シゲアキさんの小説を描く日も、そう遠い話ではないかもしれません。