2021年1月31日放送のテレビ番組・ワイドナショーで取り上げられた「三点リーダー症候群」
様々な気持ちを表現する上でとても便利な三点リーダー「…」ですが、実は受け取る相手によってその理解は様々であることが分かりました。
今回はこの「三点リーダー症候群」について調査していきます!
Contents
【三点リーダー症候群】なぜ増加中?造語の意味とその理由とは
テレビ番組・ワイドナショーで取り上げられたことで大きな話題を呼んだ「三点リーダー症候群」
表現の余韻を残す三点リーダー「…」は様々な気持ちを表現する上でもとても便利なものとなっており、普段意識していなくとも多用している人が多いこの便利な記号。
今回これに「症候群」という造語となる新しい名前がついたことで、思わずぎょっとしてしまったという声が多く上がりました。
三点リーダー症候群で思ったのは
文章で使うと酔っていると指摘されることもあるのですが
意外とあった方が表現がマイルドに見えたりするのですスプラトゥーンで一例を出すと
ウデマエXでも放置する人なんなん ←げきおこ
ウデマエXでも放置する人なんなん… ←凹んでそう— シン (@huratawa) January 31, 2021
コロナ禍によりリモートワークが進み、文章でのやり取りが増加している中での問題提起ということで大きな話題となっています。
便利な記号である分、その使い方には色々と気をつける必要があるようです。
まずはその問題の背景を探っていきましょう。
若者世代を中心に増加中
厳格な使用ルールがなく、自由度が高い便利な記号である三点リーダー「…」
自由度が高い反面、実は受け取る相手によっては「どういう意味で表現しているのだろう」と困惑することも多いこの表現方法。
自分の気持ちは自分にしか分からないため、それが相手に伝わらないというのは当然ですよね。
語尾が「…」ばかり「三点リーダー症候群」 相手のせいにするズルさもhttps://t.co/Ms8gcLg3fC
「表現を広げてくれる便利な記号ですが、便利さを逆手に取って、『相手に察してほしい』とか『相手の提案を待つ』といった、ズルい魂胆で使う人もいるのでしょう」#三点リーダー症候群— NEWSポストセブン (@news_postseven) January 31, 2021
特にデジタルネイティブである若者世代を中心にこの三点リーダーを多用する傾向があり、SNSにおけるコミュニケーションをする上でボタンの掛け違いも発生しているようです。
せっかくこちらが意思表示をしても、それが正しく相手に伝わっていないだなんて勿体ないことですよね。
三点リーダー「…」を使用することが問題なのではなく、あくまでもTPOをわきまえることが大切だということですのでご安心ください。
しかしなぜ、今回こんな「三点リーダー症候群」などという造語が誕生したのでしょうか。
マスメディアにより作られた新しい造語
「三点リーダー症候群」というと何だかあまり良いイメージができない言葉となっていますが、こちらは多数の方が察するとおりマスメディアによって作られた新しい造語です。
様々なトレンドが生まれてくる中、ニュースなどを見ていると「あれ、こんな言葉あったっけ?」なんて感じることもありますよね。
こちらについては不評な意見が多く、変なレッテル貼りになるのではないかと危惧する声も上がっています。
三点リーダー症候群とかいうおもしろ造語が出来てて笑ってしまった
私もよく使ってしまうんだなあ…— ねじ (@nejiriage) January 31, 2021
この本質を読み解けば、相手とのコミュニケーションを十分に行えないことによる弊害を呼びかける意図があるようです。
双方の意見をしっかり伝え合うことができれば三点リーダー「…」を使う分には何も問題がなく、むしろ表現の幅が一気に広がり大きなメリットも!
次からは、そのコミュニケーションをする上でボタンの掛け違いとならないよう使用する心理と使い方について理解していきましょう。
【三点リーダー症候群】「…」の使い方とその心理
今回の問題点は、「相手の意図するものが分からない」という部分にあることが分かりました。
自分の思いが相手にきちんと伝わっていなければ、それはコミュニケーションとして成立していないことになってしまうからです。
ぜひTPOをわきまえて、この便利な表現を使っていきたいですね。
「相手に察してほしい」「相手に判断を委ねたい」という心理
「三点リーダー症候群」として、まず最初に問題提起されたのはリモートワークなどにおける仕事上でのやり取りです。
常に何かしらの結論を出していかなければならない仕事という場で、この曖昧な表現は「こちらに判断を委ねられている」と不快に感じる方がとても多い傾向にあります。
たとえば自分の上司や同僚などから、こんな連絡がずっと来るような状態であれば「結局何が言いたいの!」とやきもきしてしまいませんか?
「問題なければ、それでも構いませんが…」
「できれば、そうしてほしいんですけど…」
とても便利な三点リーダー「…」は、相手にとってはこの「…」の部分こそ何を意図して伝えたいのかが分からないのです。
そのため、結局どうしてほしいのか確認するための作業が発生してしまいお互いにストレスを抱えてしまうことになってしまうのですね。
もちろん相談をすること自体が悪いのではなく、このように表現を少し変えるだけでお互いの気持ちを伝えながらスムーズにやり取りをすることができるようになります。
「問題なければそれでも構いませんが、念の為○○を確認してもらえますか?」
「できればそうしてほしいんですけど、○○さん対応お願いできますか?」
相手に判断を委ね考えさせるのではなく、最後まで言い切ることが大切!
特に仕事をする上では、自分の考えや行動指針を明確に伝えることで的確な指示やアドバイスをもらうことができます。
これは一石二鳥のことなので、ぜひ日頃から身につけておきたいポイントです。
一方で、表現しにくい感情や独白の場面ではこの三点リーダー「…」はとても良いクッションとなります。
お悔やみや怒り、独白では感情のクッションに
相手に伝えにくい表現として、たとえば「お悔やみ」「怒り」といった感情があります。
特に強い感情である「怒り」では、言い切る形であるとかなり角が立ってしまい要らぬ火種を撒いてしまう原因にも。
要件ばかりを書くとどうしても圧が強くなりすぎてしまうため、相手によっては過大に受け取りかねないという可能性があります。
#三点リーダー症候群
めっちゃ自分だわ…笑
個人的には“…”にしろ“笑”にしろ文章にいろどりを持たせるものだと思ってる。
やっぱり“。”で終わる文章はどうしても威圧感あるし、フォーマル感がするから(個人的な意見)こそ、SNS上では文章を和らげるためにも“…”とか“笑”とか文末につけちゃうな。— みかん@読書 (@MIKAN_BOOK10) January 31, 2021
また、SNS上で何かについての感想や感動を表現する独白の場面ではこの三点リーダー「…」は大いに活躍してくれます。
「感動した」よりも「感動した…」の方が、何となくその大きな余韻に浸っているイメージができますよね。
結論を出していく必要があるビジネスの場を除けば、三点リーダー「…」はすごく便利で一気に表現を広げることができる素敵な記号なのです。
TPOをわきまえて、これからも上手く付き合っていきたいですね。
まとめ
「三点リーダー症候群」は、使用する際にはそのTPOをわきまえることが大切であることを意図する造語であることが分かりました。
本来とても便利な記号で、クッションとしての役割も担っている三点リーダー「…」
空気を読む、行間を読むことができる日本人ならではの表現としてこれからも上手く付き合っていきましょう。